ついさっき、大好きなグラスを落として割ってしまった。

冷えているジャスミンティーを入れて、キッチンの脇に置いていた。
ちゃんと置いていたつもりでもそうではなかったのかもしれない。
何かの拍子にずれてしまって、「はっ」と思っていたときには鈍い音を立てて割れた。

こういう事は急にくる。

学生の頃に個人でやっている居酒屋でゆず酒をお湯割りで飲んだときに、
このグラスが気に入ってゆずってもらった。
少し青みがかった透明で、厚みがあって、ごっつくて、無骨な感じ。

お湯割りで使うくらいだから、温かいものも入れても大丈夫だし、
少し大きめなので冷たいものをガブガブ飲むには最適。

仕事のお供にぬるくなったカフェラテを、ラーメンを食べるときは氷を入れて冷水を。
とにかく、お気に入りだった。
中身が入ってないまま三日くらい放置されて、机にカピカピになっていたこともあった。
そこにあるのが、いつもだった。

いつものことやものがいきなりなくなるのは戸惑う。

今は、新しいグラスでジャスミンティーは飲んでいるけれど、違和感がある。
慣れるまでには時間がかかる。
きっと慣れるとは思うけど。


少し前に起きた大きな事故。
乗っていた人もいつもの通り載っていたはず。

テレビでこんなエピソードを見た。
被害にあった女性の話。女性は25才くらいだったと思う。
その日は月に一回、家族三人(女性と両親)で外食に行く日だったのだという。
でも、たまたまその日の朝両親がけんかをしてしまった。
それで、その食事の予定を決めずに家を出た。

電車の中で彼女は父親に「今日夜食べるの?(だったと思う)」とメールを打った。
その直後に事故は起きた。

父親はそのメールを受け取った後、事故を知って彼女に電話をかけたという。
でも出ない。次に会えたのは遺体安置所だった。

人の命とグラスが同じだといっているわけではない。
ただ、大切にしていたものが突然目の前からなくなってしまうと言うことはある。

いつもびくびくして生きる必要はないけど、
ある程度の覚悟はしておかないといけないのかもしれない。

テレビでそういうエピソードを聞いてしまうと、
そこに想像力でストーリーが展開されていたたまれなくなる。
何とも言えない気持ち。

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